今回は「ほったらかし投資」をするための仕組みづくりについてです。
今まで投資をしたことがない人がどうやって投資をしていけばいいかは、いろいろな手法があると思いますが、最適解の一つとして今回のほったらかし投資の仕組みをご紹介します。最初に設定さえできればあとは特にすることがなく、自動的に積み立てていくことができます。
投資ってめんどくさそう
一度設定をすればあとは自動で毎月世界中に投資できるよ
毎月右肩あがりを目指したい方におすすめ
投資を始めたばかりの方は何をどうしたらいいか分からないことだらけだと思います。そんな方はつみたてNISA制度を利用して、毎月一定額を積み立て設定することをおすすめします。
今回はサラリーマンの方が、自分の会社で確定拠出年金はしているけれど、自分では特になにもしていないという場合を想定します。
そして、貯金するだけでなく毎月ほんの少しづつでもいいからお小遣いが増えていく、生活がどんどん良くなっていくことを実感したい方におすすめの方法です。
貯金のようにデータ的に口座残高が増えていくのももちろん楽しいですが、やはり私たちは「今」を生きているので、毎月少しでも得られるお金が増えていくのは嬉しい人も多いと思います。
ですので、貯金のように金額が積み上がるのが楽しみなんだ、そしてそのお金は老後のために使うんだと言う人はつみたてNISAを、一方で着実に投資資金を投入していき、毎月の配当金が少しづつ増えていくのがお好きな方は一般NISAをおすすめします。
一方、定期預金で毎月少しづつ積み立てているし、日々通勤電車などで我慢しながら生活しているんだけれども、一向に自分の生活が良くなっている感じがしないと感じる方は、一般NISA口座でのETF自動積み立てで配当金を受け取る方法をお勧めします。
一度設定をすればあとは自動で毎月世界中に投資できるよ
毎月右肩上がりに成長するのは見ててワクワクするね
完全自動化の仕組みをつくる
最初の口座開設と積み立て設定をがんばれば、あとは何もしなくても世界中の企業のオーナーになることができます。
幸い、今はネットで手数料が安い投資商品が多くあります。(ぼったくり商品ももちろん多い)。
まずは証券会社に口座を開くことから始まります。
お勧めはもちろんSBI証券もしくは楽天証券です。最初はどちらか一方を作って、運用資産が増えてきたらもう一つ作るのもいいかもしれません。どちらにも良さがあります。
インターフェースとしては楽天の方が見やすいかもしれません。
SBIも元祖ETF積み立て設定ができる証券会社なのでこちらもGOOD。お好みでいいと思います。楽天が絶対に嫌だと言う人でなければ、最初は楽天の方が使いやすいかもしれません。
まずは入れ物をつくる(NISA口座を活用)
証券会社が決まったら、そこにどんな入れ物(証券口座)を作るかを決めます。入れ物には一般、特定、つみたてNISA、一般NISAの4つがあります。
NISA口座は国が作った非課税制度ですが、これは「一定額までなら利益にかかる税金を免除しますよ〜、これからは自らの自助努力で老後資金を貯めてくださいね〜」という国からのメッセージが入った入れ物です。国が推進している流れに乗っておかないと、この先厳しいのではないかと思います。流れるプールを逆走して泳ぐようなものです。そして相当な税収を失うにも関わらず、国が押し進めている背景には少子化の影響があります。
公的年金だけで理想の老後生活は送れないことから、自助努力で年金以外の資産を作らない限り今までのベビーブーマー世代のような年金暮らしはできません。これは国が明確にメッセージを送っているもののでそれを無視してももちろん良いのですが、それは問題の先送りをしている事と同じです。将来的に政府から「あの時、国民のみなさんにNISA制度を利用してお金は自分でなんとかしてねって言ってたよね。こんなにお得な制度まで作ってたんだよ」と言われそうです。
そんなに言うならNISA口座作ろうかしら。
NISA口座には一般NISA口座とつみたてNISA口座の2つがあります。
投資が初めての方には、先にもお伝えしたようにつみたてNISAをおすすめします。
なにしろつみたてNISAという入れ物を作ったのならば、金融庁がお墨付きを与えた商品しか購入できませんからね。とても安心です。
そうでない方で、貯金だけしてるのは我慢ばかりで嫌だ!日々の生活の向上を実感したいんだ!と言う方は一般NISA口座を開設することをお勧めします。
NISA口座開設にはマイナンバーなどを提出する必要がありますが、今はネットで比較的開設しやすいのでここは頑張りどころです。
おすすめは前出のSBI証券か楽天証券だね
箱に何をいれるか(ETFを活用)
箱ができたらそこになにを入れるかについて考えます。
今回はETFを活用します。
リスク許容度にもよって購入商品は変わりますが、今回はミドルリスクミドルリターンよりも少しリスクを取りに行くようなイメージで考えていきます。あくまでも投資は自己判断というのは大前提ですけれどね。
ETFとは上場投資信託といって、いろいろな会社の詰め合わせセットです。投資信託の一種ですが上場しているので、リアルタイムで一般的な株式のように売買が可能、つまり流動性が高いものです。
簡単に言えば、マクドナルドで単品でオーダーするのではなく、セットを注文するようなものです。しかもランチセットとかでなく朝から夜まで販売している通年セットメニューのイメージです。セットだと時間がない時にもオーダーしやすいですよね。
要するに株の詰め合わせパックね
今回はシンプルに3つとします。
(前出のミドルリスクミドルリターンよりも少しリスク取りに行くようなイメージ)
基本的に余剰資金ということが前提です。
- ◆債権=BND
- ◆全米株式=VTI
- ◆高配当株式=VYM
債権ETF【BND】
BNDは債権ETFとして比較的長い実績があります。
これはポートフォリオのアップダウンを少しマイルドにするために入れます。
投資対象はアメリカの国債、優良社債です。
- 国債
- 政府補償付き不動産担保証券
- 資本財 etc
アメリカの国債、優良社債8400銘柄に投資しており、直近の配当利回りは2.15%になります。経費率0.05%
全米株式ETF【VTI】
VTIは約3800社に分散投資できるETFです。
アップル、グーグル、アマゾン、フェイスブック、ジョンソンアンドジョンソンやVISAといった、日本でも毎日のように使っている企業に投資することができます。ひとつの商品を買うだけでこんなに分散を効かせられるのはとても便利ですね。
ネットが発達して手数料が限りなく安い現代ならではの投資方法だと思います。良い商品と言ってもやはり手数料が安くなかったら意味ないですからね。
こんなに分散しているのに経費率0.03%は素晴らしいですよね。投資は規模の世界ということがよくわかります。いいもにはお金が集まり、お金が集まることによってそれを維持するコストも抑えられる好循環です。
VTIを持っていると日々のちょっとした生活でその商品を使う時にも、「あ、自分はこの商品のオーナーなんだ」と、資本社会に参加している気がして楽しいです。これほどの所有感はなかなかブランド品を買っても得られないと思うのは私だけでしょうかw。所有欲の最たるものだと勝手に思っております。
きっと子供にも、資本主義社会の仕組みを生活の身近なところから教えてあげられる、良い教材としてVTIは優秀だと思います。
- VTI
- Apple
- Microsoft
- amazon
- Meta(Facebook)
- Alphabet(Google)
- Tesla
- 他3800社
直近利回り1.58%
経費率0.03%
高配当株【VYM】
貯金のように貯金額がデジタル的に増えてるのを眺めるのではなく、実際に使えるお金が毎月少しでも増えていくのが好きな方を対象にしていますので、その効用を得られやすくするために高配当株もトッピングしていきます。
直近は株高の影響で配当利回りは低くなっていますが、いつが底値で高値かは誰もわかりません。ならば毎月少しづつでも実際の保有額が増えていく方がいいと私は考えているので、この高配当株も毎月購入します。
銘柄はみなさんご存知の有名どころを、ヴァンガード社という世界的な運用会社が厳選してくれています。経費率はVTIよりは高いですが、この配当利回りと銘柄選定のメンテナンスをしてくれていることを考えると個別株投資よりもはるかにリスクを抑えながらもリターンを狙えるETFだと思います。
- JNJ ジョンソン&ジョンソン
- JPM JPモルガン・チェース
- PG プロクター・アンド・ギャンブル
- HD ホーム・デポ
- XOM エクソン・モービル
- BAC バンク・オブ・アメリカ
- CVX シェブロン
- ABBV アッヴィ
- PFE ファイザー
- KO コカ・コーラ
- 構成銘柄数 407銘柄
直近の配当利回り2.8%
経費率0.06%
ほったらかし投資自動化の仕方
入れる箱を用意して、入れるものが決まったら、あとはそれを毎月自動で放り込んでくれる仕組みづくりをするのみです。自動餌やり機のようなものです。
給与口座から投資用口座に自動化する方法をご紹介します。
2つの証券会社でパターン化しました。
ほったらかし投資の第一歩、あと少し!
ほったらかし投資の設定をしよう(楽天証券ver)
ほったらかし投資の設定をしよう(SBI証券ver)
もお楽しみに
配当金生活の第一歩!